会長挨拶 2018-11-22T09:00:34+00:00

第30回ハンセン病コ・メディカル学術集会開催を終えて

第30回ハンセン病コ・メディカル学術集会
会長 坂本 浩之助
(国立療養所栗生楽泉園 園長)

 平成30年9月28日(金)・29日(土)の両日、栗生楽泉園の主催で、第30回ハンセン病コ・メディカル学術集会を開催いたしました。

 草津町内の「草津温泉ホテルヴィレッジ」を学会会場とし、台風24号が襲来する中、全国の国立ハンセン病療養所並びに関連施設等から208名の皆様の参加をいただきました。学術集会の一般講演では、口演34題、ポスターセッション17題の発表がありました。どの発表も意欲的な内容のものばかりで、活発な質疑応答がおこなわれました。これらの発表を通じて各療養所での取り組み状況を知ることができ、貴重な情報共有の場になったものと確信しております。

 特別講演では、当園に隣接する重監房資料館の北原誠主任学芸員より「ハンセン病問題の歴史を正しく理解するために-近現代の草津温泉を中心として-」、そして教育講演では、岡山大学大学院保健学研究科准教授の近藤真紀子先生より「大島青松園とのユニフィケーションから考えるハンセン病回復者看護の意義」というテーマで講演を賜りました。どちらの講演も大変わかりやすく、今後の取り組みに大いに参考となるものでした。当日は、入所者自治会の藤田三四郎会長からも挨拶をいただきました。

 9月29日(土)の午後には、42名の皆様が栗生楽泉園及び重監房資料館を見学されました。普段からハンセン病療養所に勤務しハンセン病の歴史に精通しているはずの皆様ですが、重監房(特別病室)の復元模型を目の当たりにして驚いている様子が印象的でした。

 今回の学術集会を開催するにあたっては、原沢正美看護部長を中心に全職員が一丸となって準備を進めてきましたが、盛況なうちに会を終えることができ、大変感謝しております。最後になりますが、台風襲来中にもかかわらず、遠路はるばる学術集会に参加いただきました多数の皆様の熱意とご協力に心よりお礼を申し上げます。